G1 天皇賞(春) 事前予想
今回の予想は5月1日に阪神競馬場で開催となるG1 天皇賞(春)のものとなります。
春と秋の2回行われる天皇賞の歴史は非常に古く、第1回である「帝室御賞典」ですら1937年。前身となる「エンペラーズカップ」の創設まで遡ると1905年(明治38年)と100年以上の歴史があり、日本競馬界でも最も歴史と伝統のある一戦となっています。
春は京都競馬場で、秋は東京競馬場で行われるのが通例ですが、例によって京都競馬場は改修工事中という事で昨年に引き続き今年も春は阪神開催となります。いつ終わるんだ改修工事。
そんな日本の競馬の歴史を語る上で外せないこの伝統の一戦について今回も過去のデータを洗い直し、予想に役立てていきましょう。
まずは人気面です。過去のデータ的には1番人気の信頼度はそれほど高いとはいえず、勝率は20%ほどとなっています。複勝率はそれなりながら単勝回収率、複勝回収率共に低く、なんとも買い辛いデータになっています。人気サイドが勝てないという事は無いのですが、10番人気以下による大逆転も珍しくなく大穴党にはたまらないでしょう。
続いては脚質です。こちらに関しては完全に逃げ先行有利というデータになっており、後方から追い上げて勝ったのはここ15年ではレインボーラインくらいと極端です。末脚タイプであっても中団は確保出来ていないと勝負にはならないという事になります。
続いては枠順です。こちらもかなり顕著なデータが出ており、1枠の勝率が突出しています。ただ、逆に言えば3枠以内に入ると必要以上に人気が出てしまうという欠点もあります。問題は中枠で、ここに人気馬が入ると何故か活躍出来ない傾向があります。
最後は血統です。近年ではステイゴールド産駒とハーツクライ産駒の活躍が目立ち、ここは覚えておくべきポイントの一つでしょう。しかしやはり天皇賞春といえばトニービン内包馬の強さで、何度も低人気からだ大逆転で数々のドラマを巻き起こしました。2012年では1着~3着が全てトニービン内包馬という事も起こっており、最大のポイントの一つになっています。
次は、G1 天皇賞(春)の出馬表を見てみましょう。
G1 天皇賞(春)の出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想 オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | アイアンバローズ | 牡5 | 58.0 | 石橋脩 | 14.6 (4人気) |
2 | ハーツイストワール | 牡6 | 58.0 | C.ル | 77.5 (9人気) |
3 | ディバインフォース | 牡6 | 58.0 | 田辺裕 | 132.3 (13人気) |
4 | ユーキャンスマイル | 牡7 | 58.0 | 藤岡佑 | 135.5 (14人気) |
5 | マカオンドール | 牡4 | 58.0 | 松山弘 | 16.1 (5人気) |
6 | メロディーレーン | 牝6 | 56.0 | 岩田望 | 176.8 (16人気) |
7 | テーオーロイヤル | 牡4 | 58.0 | 菱田裕 | 11.2 (3人気) |
8 | クレッシェンドラヴ | 牡8 | 58.0 | 内田博 | 146.2 (15人気) |
9 | ヒートオンビート | 牡5 | 58.0 | 池添謙 | 38.8 (7人気) |
10 | トーセンカンビーナ | 牡6 | 58.0 | 藤岡康 | 179.0 (17人気) |
11 | マイネルファンロン | 牡7 | 58.0 | 松岡正 | 103.7 (12人気) |
12 | ハヤヤッコ | 牡6 | 58.0 | 武豊 | 94.0 (11人気) |
13 | ロバートソンキー | 牡5 | 58.0 | 伊藤工 | 83.5 (10人気) |
14 | ヴァルコス | 牡5 | 58.0 | 三浦皇 | 199.6 (18人気) |
15 | タガノディアマンテ | 牡6 | 58.0 | 幸英明 | 43.0 (8人気) |
16 | タイトルホルダー | 牡4 | 58.0 | 横山和 | 3.2 (2人気) |
17 | シルヴァーソニック | 牡6 | 58.0 | 川田将 | 30.0 (6人気) |
18 | ディープボンド | 牡5 | 58.0 | 和田竜 | 1.5 (1人気) |
今回もnetkeiba.comさんの出馬表を引用しています。オッズについてはnetkeibaさんの独自の予想オッズとなりますので、参考程度に考えて下さい。
勝率の高い1枠に入ったのはアイアンバローズとハーツイストワールとなりました。アイアンバローズは才能馬と言えますがここまで重賞は未勝利。G1ホースへと駆け上がる最大のチャンスかもしれません。
問題の中枠人気馬に該当しそうなのはテーオーロイヤルと見て良いでしょうか。
問題は外枠です。菊花賞馬タイトルホルダーが8枠16番、2年連続の凱旋門賞挑戦が決まっているディープボンドが大外18番と外枠に強力な馬が集中しています。特にディープボンドにとっては昨年の惜敗のリベンジがかかっています。
最後はこれらの傾向や実際の枠順から買い目予想を考えていきましょう。
G1 天皇賞(春)2022の予想
という事で、こちらがG1 天皇賞(春)の予想となります。
◎タイトルホルダー
本命はタイトルホルダーとしました。血統的にはトニービン内包馬という事で相性はバッチリ、先行タイプで阪神3000m開催となった菊花賞で勝利している事から期待値は高いといえるでしょう。前走の日経賞でも人気に応えて快勝しており、狙い目です。
○ハーツイストワール
対抗はハーツイストワールとしました。トニービン内包で重賞はこれが初挑戦となります。実績的にはなんともいえないのですが鞍上のルメール騎手が自信を見せているようで、データ的にも1枠かつトニービン内包と穴狙いにはピッタリな一頭です。
△ディープボンド
連下はディープボンドとしました。2年連続の凱旋門賞挑戦が決まっているキズナ産駒です。非常に才能のある馬ですがG1では勝ちきれない展開が多いのが気になる所です。更には大外になってしまった事でここに置く事になりました。
▲アイアンバローズ
単穴はアイアンバローズとしました。穴とするには人気しすぎる気もしますが、これは当日次第でしょう。血統的にもステイゴールドの孫にあたり相性は悪くないでしょう。距離適性としても問題は無いと思われます。
×メロディーレーン
穴はメロディーレーンとしました。はい完全に趣味の世界です。血統的にはアイアンバローズの全姉に当たります。とにかく見た目の小ささとその可愛らしさで実力以上に人気のあるまさにアイドルホースです。ここを押さえておいて姉弟での入賞となればかなりメモリアル。夢のある一頭です。
以上が今回の予想となります。穴で趣味に走りましたがテーオーロイヤルやマカオンドールあたりも抑えたい所ですね。
G1 天皇賞(春)の勝負買い目はこれだ
買い目予想(3連単24点勝負)
1着:2・16
2着:1・2・16・18
3着:1・2・5・6・16・18
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